ネットで生活

【完全初心者がビットコインについて調べてみた】ビットコインって結局どうなの?

「さいがのすみか」ではインターネットの世界で生きていくための情報を発信しています。

インターネットの世界は対面ストレスが少なく、双極性障害などの精神疾患を抱えている人が生きていくための最適の場所だと考えているからです。

そんなスタンスをとってるこのブログが、インターネットの世界でこの数か月急速に勢力を拡大している(息を吹き返している?)アイツの存在は避けて通れないでしょう。

そうです。
今日はビットコインのことを書いていきます。

始めに言っておきます。
この記事はビットコインが何者なのかについて、管理人のsaigaの個人的な見解を述べたものです。
仮想通貨を使っての儲け方や取引所の選び方などは書いていません。
あしからず。

 

ビットコインの起源

概念の誕生

ビットコインという概念が一番最初に誕生したのは2008年11月です。

サトシ・ナカモトと名乗る人物がインターネット掲示板の議論の場でP2P(ピアツーピア)という技術を駆使した通貨のアイデアを披露しました。

このアイデアは論文としてまとめられていて、ビットコインのホワイトペーパー(原論文)と呼ばれます。
ホワイト・ペーパーをもとに、有志のプログラマーたちによってビットコインの開発が始まりました。

最初の取引

2009年1月に、サトシはハル・フィニーというコンピューター科学者に100BTC(ビットコイン)渡します。
史上初めてビットコインが動いた歴史的瞬間でした。

ビットコインという概念が誕生してから1年半後の2010年5月22日、フロリダのプログラマーが「ビットコインでピザを買いたい」と開発者のフォーラムに投稿しました。

アメリカ大手宅配ピザのパパ・ジョンズがその投稿に応じ、そのプログラマーはピザ2枚(25ドル)を10,000BTCで購入しています。
これがビットコインが通貨の役割を果たした最初の瞬間でした。

2010年7月には、世界初のビットコイン取引所「マウントゴックス取引所」が開設されます。

こうしてビットコインは次第に世界に広がっていきました。

ビットコインのここが分からない

大体の本やブログでは、ビットコインの歴史はこのように書かれています。

でも、これでビットコインが流通したことにピンと来ますかね?

ここまでだと、仲間内で開発された電子データ的なものが仲間内で共有されて、たまたま気が向いた奇特なピザ屋が、話のネタにその電子データでピザを売ったようにしか聞こえないんじゃないでしょうか。

取引額が大きくなっても、ビットコインから「得体が知れない」「怪しい」というイメージが払しょくできないのは、ほとんどの人にとって「イメージできない」という理由が大きいと思います。

一人の何者かわからない人が作った電子データが、世間の信用を得て流通していることがイメージできないんです。

だってそれができるなら誰にでも作れちゃうじゃんってことですね。
それがビットコインに懐疑的な人の感想ではないでしょうか。

 

ここで私の意見を表明しておくと、私はビットコインを怪しいと思っていません。
2021年1月11日現在、ビットコインは持っていませんが、近々購入すると思います。
この先全くビットコインに触れないで生きていくのは難しい気がしているのがその理由ですね。

少額でもビットコインを体感しておきたいと思っています。

ここからは順序立てて、私なりの解釈で「ビットコインは怪しくない」ということを話してみようと思います。

前述したホワイトペーパーについては日本語訳も出ています。
内容ついて、恥ずかしながら私はまだ、ほとんど理解できてないですけどね。

ビットコインの流通過程について

まずはビットコインが流通した理由を見てみましょう。

前述したように、極端に言うと最初のビットコインは仲間内で開発されたものが仲間内で共有されたものに過ぎなかったと思います。

しかしそれが、中央銀行に頼らず、自ら信用を生み出し、お金としての機能や確かな希少性(後述します)まで備えるとんでもないものだということを理解した周囲のプログラマーや当時のコンピューター科学者は、その衝撃に心を突き動かされたのではないでしょうか。

その可能性を信じた人々にビットコインが浸透していったのは想像がつきます。
ビットコインは少しずつ自然に周囲に受け入れられていったのです。

歴史を見ると、通貨とはそういうものでした。
発行当時は誰にも理解されません。

日本で初めて国が造った貨幣は富本銭と言われていますが、これは殆ど流通しませんでした。
その後、和同開珎が発行され、貨幣を国のシステムに取り入れながら、数十年かけて信用を得ていきました。

明治時代になって日本円という通貨が発行されたとき、日本円は銀兌換紙幣でした。
日本円だけでは諸外国に信用してもらえないので、当時の政府は銀と交換できるという保証を日本円に与えたのです。
その後、日本円はより世界で信用が得やすい金兌換紙幣となり、その制度は昭和まで適用されることになります。

ビットコインもその流れで考えれば、自然に広がっていったことは不思議ではありません。

ただ一つ和同開珎や日本円と違うのは、普及のスピードが比べられないくらい爆速だということです。

両者が数十年かけて得た信用を、ビットコインは数年で獲得しました。
これはまさにインターネットがあってこその離れ業です。

ビットコインはインターネットがある世界ならではの次世代の通貨と言えるでしょう。

ビットコインの価値を検証する

ビットコインには、はたして流通するに足る価値があるのでしょうか。

ここからは、ビットコインが持つ価値を「発行システム」「希少性」「従来の通貨と比較」の3点から見ていきます。

ビットコインの発行システムについて

ビットコインの希少性を語るには、発行システムについて説明する必要があります。

ビットコインの発行は少し変わっています。

通常のお金は、中央銀行(日本で言えば日本銀行ですね)によって発行されます。

一方、ビットコインはマイニングという行為を経て供給されます。

● ビットコインにおけるマイニングとは

ビットコインは世界中で毎日取引されています。
その金額は数十億円、数百億円という規模に及びます。
マイニングとはその無数の取引を承認する作業です。
この作業は先着順で、それぞれの取引をいち早く承認した者に報酬としてビットコインが支払われます。
また、このシステムの優れた点は、相互監視の役割を兼ねていることです。
マイニングを行う人々(マイナーと呼ばれます)によって、すべての取引は監視されています。
通常の貨幣が中央銀行によって信用を裏付けているのに対し、ビットコインはマイナーたちによって信用が裏付けられているのです。マイニングは誰でも行う権利はあります。
ただし、承認作業は複雑な暗号技術が入り組んでいて、スーパーコンピューター級のパソコンが無いと対応できません。
また、そこまでの機能を持ったコンピューターはとてつもなく電力を消費するため、マイナーの多くは電気代が安い国に住んでいるそうです。
こうして聞くと、一般人には参加は難しいかもしれませんね。

マイニング報酬として支払われたビットコインが新たに流通することで、ビットコインの発行額は増えていきます。

また、マイニング報酬を受け取ったマイナーたちは、ビットコインをより普及させようとするでしょう。
使えなければ意味が無いですからね。

ビットコインの希少性について

金はなぜ価値があるのでしょう。
答えは見た目の華やかさと合わせて、希少性が高いからです。

今まで人類が採掘した金の総量は18万トンと言われています。
これは競技用のプール3杯分です。
合わせて、地球上に埋もれている金は残りわずか5万トンと推測されています。
これだけ少量の金属を皆がこぞって欲しがるため、需要と供給のバランスから、金の希少性は他の金属とは比べ物にならないほど高いものになっているのです。

一方でビットコインの希少性はどうでしょうか。

実はビットコインにも金ほどでは無いかもしれませんが、希少性を裏付ける仕組みが施されています。

ビットコインは現在まで約1,800万BTCが発行されているといわれています。
一方で、ビットコインの総発行量は2,100万BTCと決められています。

つまり残り約300万BTCしかマイニングの機会は残されていません。

2009年にビットコインが誕生してから僅か11年で総量の85%をマイニングしました。

しかし発行量が2,100万BTCに達するのは、西暦2140年とされています。

なぜか。

実はビットコインには約4年に一度「半減期」と呼ばれる時期があり、その時に支払われる報酬が半分になるのです。

つまり、マイニングが開始された当初は流通量を増やすために発行量はガンガン増えましたが、ここから先は希少性を維持するために発行量は先細りになるということです。

とんでもなく良く考えられたプログラムだということが分かります。

ビットコインを従来の通貨の役割に照らし合わせてみる

現代社会において通貨(お金)の役割は次の3つと言われています。

①価値の尺度機能
②交換(決済)手段
③価値貯蔵手段

①価値の尺度機能
例えば服を買うとき、商店によって金額が違う場合は、できるだけ安い店で買おうとするでしょう。
この「安い」という考え方は、日本円がモノの価値を測る機能をもっているから生まれます。
モノの価値の基準となる存在が通貨なのです。

②交換(決済)手段
もし通貨が無ければ、人々は物々交換をしなければなりません。
通貨を引き換えにするから、双方が納得いく取引ができるのです。
交換(決済)手段も通貨が持つ重要な機能の一つです。

③価値貯蔵手段
例えたくさんの作物を収穫しても、長い間置いて腐ってしまったら意味がありません。
通貨は腐らないので、価値を貯蔵することができます。
3つ目の通貨の機能は価値の貯蔵です。

さて、ビットコインはこの3つの機能を持ち合わせていると言って良いでしょう。

①に関していうと、様々な国の通貨で取引されている時点で確立されていると言えるでしょうし、電子データのため③も満たしています。
②に関しては、日本国内だけでもビックカメラやコジマ、ソフマップなどの企業がビットコインでの決済を認め始めています。

つまり、理論上はビットコインは通貨だと定義することができます。

 

以上から、ビットコインには十分な希少性があり、取引が活発化している現状を考慮すると、皆がこぞって欲しがる確かな価値があるものになりつつあることが分かります。加えて理論上通貨としての機能をすべて満たしているため、ここに信用が加われば、次世代の独立した通貨として世界に受け入れられる日も遠くないでしょう。

なりつつあるとしたのは、どうしても信用の部分がネックになっているのが否めないからです。

ビットコインは信用できるのか

ビットコインは、おそらく信用できます。

マインイングのロジックを考えれば、理論上は不正が働く余地は無いし、マイナーたちの相互監視によって中央銀行が存在せずに価値を裏付けることに成功しているように思えます。

ただ、これは私が謝罪しなければならないことなのですが、私はマイニングというシステムを完全には理解できていません。

それゆえに、どうしても次の疑念が拭えません。

プログラム上で何らかの不正行為は起きないのか

確かに不正と言う点を心配するのであれば、通貨にも偽札という不正が起きる可能性はあるじゃないかという考え方もあります。

ただ、ビットコインが僅か数年で普及したことを考えると、不正が起きた時のショックもすさまじいものになるのではないかと考えてしまいます。
影響範囲と速度ゆえに、偽札どころの騒ぎじゃ済まないでしょう。

ビットコインが不正の起きない十分信用できる通貨かどうかは、マイニングというシステムにかかっています。

もしマイニングが完全無欠のシステムであれば、ビットコインは今までの通貨に取って代わるほどのインパクトがあると言えるでしょう。

ビットコインって結局どうなの?

もう一度言います。
私はビットコインを怪しいとは思っていません。

ビットコインは素晴らしい存在です。
それが現時点での私の結論です。

ビットコインは中央銀行を必要としない通貨です。
マイニングには人の手が必要ですが、発行そのものに人が関われないように設計されています。

通貨の発行元には権力が発生します。
権力が生まれれば、貧富の差が生まれます。

通貨の発行手続きを人の手に委ねなければ、世界に一切の権力が介在しない、真の資本主義が訪れるかもしれません。

更に驚くべきことは、ビットコインはフリーソフトウェアであり、ソースコードが公開されているということです。
これによって、誰でもビットコインのような仮想通貨を作ることができます。
このことは、サトシ・ナカモトが仮想通貨の普及を推し進めようとしていたことを裏付けているのではないでしょうか。

 

ビットコインを調べ始めた時、私は「こんなことを考える人がいるのか」と感動しました。

・世界平和の実現
・貧困の撲滅
・本当の平等社会

こういったことを本気で目指した人がいるということに心が震えました。
しかもこの人はそれを実行している。

まだまだ人類は捨てたもんじゃないなと思いました。

 

中国はビットコインを含めた仮想通貨の規制に乗り出しています。
これは、ビットコインが権力を脅かしかねない存在であることを裏付けていると言えるでしょう。

ビットコインを含めた仮想通貨は、コロナの影響もあって今まさに乱高下の中にあります。

Q. ビットコインは信用できるか。
A. おそらくできます。

Q. ビットコインは儲かるのか。
A. わかりません。

しかし、誤解を恐れずに言うと、そんなことは大した問題じゃありません。

ビットコインのような思想が生まれ、それが実行されているという事実が、素晴らしく夢があることだと思います。

 

私は引き続き、ビットコインの行く末を見守っていこうと思います。

 

以上、saiga(@saiganosumika1)がお届けしました。

今回参考にした本はこちら。
Kindle Unlimitedに加入していれば無料で読めます。