闘病体験

【気持ちが楽になる方法3つ】双極性障害Ⅱ型になって気付いたこと

双極性障害Ⅱ型という病気になってから今までに、失ったものが色々とありました。

仕事、家族、気力、友人…。

すごく辛い経験でしたが、失っていく一方で人生を生きていくための考え方も少し変わった気がします。

saiga
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今日は私が病気になってから心がけている「気持ちが楽になる方法」を3つ紹介したいと思います。

 

自分がやりたいことを本気で考える

これが生きていく上で一番大切なことだと思います。

 

私、病気になる前は職業や肩書にこだわってたんですね。

どこの会社にいるとか、マネージャーであるとか、それが私の仕事のモチベーションでした。

実はこれって結構危険なんですよね。

職業や肩書をモチベーションにしていると、降格や解雇になった時大きなショックを受けて立ち直れなくなったり、うつ状態になったり、もっと最悪な結果になることもあります。

 

双極性障害Ⅱ型になって、色々失ったときに自分をもう一度見つめる機会を得ることができました。

この時に自分が本当にやりたいことを考えられたのは大きかったですね。

 

重要なのは「何になりたいか(職業)」ではないんです。

「やりたいこと」を考えないといけません。

例えば警察官になりたいという人がいたとします。

その場合、なぜ警察官になりたいかを考えます。

人を守りたい?
街を守りたい?
給料が安定しているから?
ドラマの主人公に憧れたから?

その理由に「なぜ?」を突き付けていきます。

例えば「人を守りたい」が理由だとします。
そうすると、職業が警察官でなくても良いのではないかということになります。

自衛隊ではダメなのか?
警備員ではダメなのか?
もっというと理系の大学に進学してセキュリティ会社で警備システムを開発すればいいのでは?

就職面接の練習みたいですが、実はこれはすごく大切なことです。

なぜなら「自分が人生で最も大切にしたいこと」を突き詰める作業だからです。

この作業で「これさえできれば人生楽しい」と思えることを自分で理解できます。

 

「お金を稼ぎたい」という人がいた時は「なぜお金が稼ぎたいのか」を考えます。

そして具体的に「毎月いくら欲しいのか」も考えましょう。

徹底して考えてください。

 

自分がお金そのものには全然興味が無いことに気付くと思いますよ。

 

話を戻しましょう。

私が本当にやりたいことは「頭に浮かんだことをどんどん具現化して発信すること」です。

例えば、小説家になることが学生時代の夢でした。

今にして思えばその理由は「頭の中の妄想を具現化して世の中に送り出したい」という欲求からです。

 

知らず知らず就職先もその力が鍛えられる場所を探し求めていた気がします。

新卒で入ったイベント会社ではPowerPointやillustratorを使って看板や図面、台本や企画書をそこそこ自在に作ることができるようになりました(今思うとめちゃめちゃブラックでしたが…)。

インターネット広告会社ではインターネットの広告の種類と配信方法・ロジックを一通り学ぶことができたと思っています。
ブログ開設やアドセンスの申請に殆ど抵抗がなかったのはこの時の経験です。

 

繰り返しになりますが、職業や肩書に固執することは非常に危険なんです。

「この職業に就きたい」と思ってその職業に就けないとき、または向いていないとわかったとき、モチベーションが無茶苦茶下がっちゃいます。

その職業の中で自分を否定されたとき、気持ちの逃げ場が無くなっちゃいます。

「自分は役立たずなんだ」と思っちゃいますよ。
本当はそんなことないのに。

人には向き不向きがあります。
向いてないとき、人間関係がどうしても受け入れられないとき、解雇されたとき、生き方を変えないといけないことがあります。

そんな時、自分が本当にやりたいことが分かっていれば「ここでは必要とされてないんだな、じゃあ自分のやりたいことができる別の道を行こう」と思えます。

そうすることで組織に依存しない、精神的に自立した生き方ができるようになります。

 

私の欲求はこうしてブログを書くことである程度満たせます。
今はブログを基準にどういう風に生きていくかを考え中です。

そういう視点を持つと、すごく気持ちが楽になりましたね。

 

職業や組織に依存しすぎると、ストレス耐性は落ちますよ。

失敗すると逃げ場が無いですからね。

職業は手段です。

まずは自分のやりたいことを理解してあげましょう。

 

人の本音はわからないということを理解する

人の心の中ってわからないんですよ。

口でどんなに良いことを言ってても、本心はどう思ってるかはわからないんです。

その場で凄く褒めてくれていても、裏でボロクソ言ってる可能性だってあります。

 

私もそうだった(いや、現在進行形でそうだと思う)んですけど、精神疾患になりやすい人って人の目線とか評価とかを過度に気にしすぎる傾向にあると思います。

変に相手の気持ちを慮ろうとして相手から思った反応が無かったら、(勝手に)ひどく落ち込みます。

場合によってはそれが猛烈なストレスとなって襲い掛かってきます。

この生き方はめちゃくちゃしんどいです。

自分は出来ることしか出来ることしか出来ません。
出来ることは全力でやります。
あとの評価は任せます。

仕事をやる時はこの気持ちで進めた方が良いです。

一応言っときますが、これは仕事を適当にやれってことではないですよ。
「出来ることは全力でやります」っていうのは文字通り全力でやるということです。

見返りを求めて仕事をしてはいけないってことですね。

でも結果を出しているのに何の評価もしてもらえないなら、話し合った方が良いでしょうね。

それを説明するのも上司の力ですから。

間違っても「お前は頑張ってるよ」の一言で満足しないようにしましょう。

悶々としてますますストレスになりかねません。

 

相手の本音はわかりません。

だからこそ相手のことを考えましょう。

相手のためを思って行動しましょう。

その結果、相手がどう思うかは相手に委ねましょう。

 

自分の害になる人とは躊躇なく距離を置く

自分の心の負担になる人、ストレスの原因になる人とは躊躇なく距離を置くことを心がけましょう。

次に挙げる人はあなたにとって要注意人物です。

 

自分の自慢話しかしない人

自分の自慢話しかしない人は相手に賛同やヨイショを求める人です。

はっきり言ってめんどくさいですし、ストレスの原因になりかねません。

速やかに距離を置きましょう。

 

人の悪口を言う人

人の悪口を聞くのは精神衛生上良くありません。

その時何とも思わなくても、あなたの心は確実にダメージを被ります。

たまの愚痴くらいなら可愛いですが、会えば悪口しか言わないような人とはお付き合いしない方が良いです。

 

自分の価値観を押し付ける人

「結婚した方が良いよ」「子供をつくった方が良いよ」「家を買った方が良いよ」と自分の価値観を押し付けてくる人とは関わらないようにしましょう。

本人には悪気は無くて、それで自分が満足しているから進めてくれてるだけかもしれませんが、そういうことを言われてプレッシャーになる人は絶対付き合いをやめた方がいいです。

自分を卑下する原因になりますよ。

付き合っても得はありません。

困ったことに隣近所にいたりするんですよね、こういう人。

 

相手の価値観を否定する人

自分の価値観を押し付けることに繋がるんですが、それを基準に相手の価値観を否定する人がいます。

「そんなことして何になる」「お前はそれでは幸せにならない」とかいうことですね。

特にその言葉が一番最初に述べた「自分が本当にやりたいこと」を否定するものだったら、その人とは口もきかないことをおススメします。

そんな人とは分かり合えないですよ、きっと。

 

競争心をあおる人

「あいつはこんなことをやってるぞ。お前はどうするんだ。」

うん、人は人、自分は自分です。

自分は出来ることしか出来ることしか出来ません。
出来ることは全力でやります。
あとの評価は任せます。

この姿勢を地で行きましょう。

 

 


以上、気持ちが楽になる方法を3つ書いてきました。
いかがだったでしょうか。

少しは参考になれば幸いです。

 

人は言います。

曰く、真に受けるな
曰く、真面目に考えるな
曰く、聞き流せ

いやいや、出来ないから心を病むんですよ。

自然に出来ないなら、意識的に考え方を変えるしか無いです。
少しずつでもね。

 

それでは今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。