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【書評:沈黙のWebライティング】ブログで収益を得るために必読の1冊

saiga
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今日は書籍レビューを書いていきます。

本は「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」です。

是非、最後までお付き合いくださいね。

「沈黙のWebライティング」のあらすじ

●この本で学べること
・SEOとは何か
・Googleがコンテンツに何を求めているか=どうすれば順位が上がるか
・サイト制作では何を決めなければいけないか
・読まれる文章とはどういうものか=どこに注意すれば読まれる文章になるのか
・SNSで拡散されやすい記事はどういうものか

●あらすじ
須原の温泉旅館「みやび屋」の若女将・宮本サツキは両親が残してくれた旅館を切り盛りしていた。
サツキの両親は事故で亡くなっていたのだ。
客足が次第に遠のき自信を無くしていくサツキ。
弟のムツミが「みやび屋」のホームページをテコ入れしようとするもうまく行かない。
途方に暮れた二人の前に現れたWebマーケッターを名乗る男「ボーン・片桐」とその恋人「ヴェロニカ」。
ボーンとヴェロニカ助言をもとにサツキとムツミの2人はホームページを改善していく。
2人の取り組みはやがて旅館だけでなく地域全体を巻き込んでいく・・・

「沈黙のWebライティング」に書かれていること

今日の本はWebライティングの上達を目指す人には有名な本かもしれませんね。

「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」は2016年に初版が発行されて、2020年10月に第2版が出版されたロングセラーです。

初心者向けに「SEOとは何か」「SEO対策は何をすべきか」が主に書かれた本です。

登場人物の会話形式で物語が進められるので、内容が頭に入ってきやすいですね。
章末には「ヴェロニカ先生の特別講義」という形で会話の中で出てきたテーマの詳細が綴られます。

このヴェロニカ先生の特別講義にテーマの詳細が書かれています。会話形式の部分がフリ(予習)となっているおかげで、本編の特別講義が初心者でも抵抗なく読み進められます。

このヴェロニカ先生の特別講義の項目を見てみましょう。


■ヴェロニカ先生の特別講義 全項目概要

①SEOを意識したコンテンツを作るカギ
「SEOとは何か」という概論から入り、SEOとはGoogle対策であることを前置きしたうえで「Googleから評価されるコンテンツの作り方」について記述しています。

②「UPS」を最大限に活かすコンテンツ
コンテンツを作るには「USP(Unique Selling Proposition)」を定めなければならないことに触れ、UPSを確立したコンテンツの強みについて記述しています。

③わかりやすい文章を書くためのポイント
わかりやすい文章を書くためのポイントを具体例とともにあげていきます。

④論理的思考をSEOに結び付ける
※①の続きの項目
Googleがコンテンツに何を求めているかをあらためて述べ、SEOに適したコンテンツの作り方を深く掘り下げてくれます。

⑤オウンドメディアに必要なSEO思考
どんなコンテンツが拡散されやすいのか、外部リンクを獲得しやすいのかなど、オウンドメディアを開設・運用するポイントをSEOの視点から記載しています。

⑥SEOに強いライターの育成法
オウンドメディアを育てていく過程で想定されるインタビューの方法について記載するとともに、ライターを外注した場合のフィードバックの注意点など、外部発注の心得についても記載しています。

⑦バズにつながるコンテンツ作成のコツ
SNSでの拡散につながりやすい18のジャンルに言及したうえで、バズりやすい記事のポイントを押さえていきます。


 

ブログ運営に限って言えば①~④を繰り返し読めば十分勉強になります。

SEOとは何か、Googleの順位を上げるにはどうすればいいか、人が読みたくなる文章を書くにはどこに注意したらいいのかが、この4項目に一通り書かれていますから。

SEOや文章の書き方のイロハが詰まっています。

分量でいうと全体の半分です。

時間が無い人はここだけ重点的に読んでも良いと思いますよ。

それだけでもこの本は十分に価値があります。

「沈黙のWebライティング」に一貫していたもの

本を読んでいて私が印象に残ったのは、SEO対策の記述ももちろんですが、著作権などのクリエイターの権利や彼らの心情について触れていたことです。

勝手に転載禁止の写真や文章を使うことは法律的にもちろんNGですが、何よりもクリエイターの心情を軽く見た行為です。

お前は世の中のコンテンツに対する愛が足りない。
すなわち、”敬意”を払っていないのだ。
(中略)
世の中にあるコンテンツは、作り手の汗と努力の結晶だ。

引用:episode05 秩序なき引用、失われたオマージュより

この箇所を読んで、一気にこの本を信頼することができました。

全部を読むと、この意思が本全体を一貫していることがわかると思います。

コンテンツ制作に携わる身としては、とても大切なことを学べる本だと思います。

 

ユーザーやクリエイターに、Googleにも敬意を払って「本当に良いコンテンツ」を追求していく。

それこそが最高のSEO対策である。

 

その気持ちが溢れた一冊でした。

今後ブログを運営していくにあたって大いに参考にしていきたいと思います。

 

今日は「沈黙のWebライティング —Webマーケッター ボーンの激闘—」を紹介しました。

気になった方は是非ご一読ください。

 

saiga(@saiganosumika1)がお送りしました。