闘病体験

うつ病・双極性障害Ⅱ型になった時に意識すること3つ

こんにちは、saigaです。

今から12年前に初めてうつ病と診断され、昨年、別の病院で双極性障害Ⅱ型だと診断されました。

幸運なことに、今は治療に専念する環境にいて、日々を過ごしています。

療養生活の中で、過去を振り返って「こうした方が良かった、これはしない方が良い」とあらためて考えることがあります。

今回は私の体験から、うつ病・双極性障害Ⅱ型になった時に意識して欲しいことを3つお伝えします。

自分は病気だと認める

1つ目は「自分が病気であることを認める」ということです。

これをできてない人は意外と多い気がします。

うつ病や双極性障害Ⅱ型は病気による外傷はありません。

人間、骨折なら周りも否応なく治るまで安静にするよう気にかけてくれるのですが、眼に見えない症状が長く続くと、あまり注意を向けられなくなります

本人も目に見えない症状だと「気のせいだ。もう大丈夫」と思ってしまう(思いたくなる)のです。

また、会社の人も無知から悪気無く「気のせいじゃないか」という言葉を発することもあります。

今考えればとんでもない話ですが、私も若かったためか「気合いでなんとかなる」と無理しようとした時期もありました。

自分に病気が発症する前は、私もこういった病気のことをわかっていませんでした。

中途採用で入ってきた女性が、入社して早々に4日間休んだことがありました。

出社後に面談すると「実はうつ病なんです」と言われました。

当時の私には何のことかわかりません。

自分ではわからないので人事の人と対応を相談し、仕事内容を考えました。

幸い、その女性はその先も仕事を続けていましたが、あの時「気のせいでしょ」なんて言っていたらと思うとゾッとします。

 

うつ病と双極性障害Ⅱ型は違う病気と言われています。

私も始め、うつ病と診断され、昨年に双極性障害Ⅱ型とあらためて診断されました。

うつ病と双極性障害Ⅱ型は朝起きれない、無気力、息苦しい、いらだちが多いなどの症状が非常に似ているため、医師でも判断がつきにくいそうです。

うつ病が気分が大きく沈む「うつ状態」が長く続くのに対し、双極性障害は「躁うつ病」と言われ、気分が沈む「うつ状態」と気分がハイになる「躁状態」が交互にやってくると言われています。

「躁状態」がひどいと自分が無敵になった気がして、気が大きくなり、人によってはいきなりギャンブルや投資に大金をかけたり、無計画に会社を作って商売を始めたり、道行く人にプロポーズしたりすることもあるそうです。

躁状態がひどい双極性障害をⅠ型、それほど躁状態が強く無いければⅡ型と分類され、私は後者にあたります。

私の躁状態の特徴としては、気分が良くなって多弁になったり、挨拶が元気になったりします。

アルコールが入っている状態に近いのかもしれません。

朝のうち、「うつ状態」でも、夕方以降になると体調が回復したり、私の場合は軽い「躁状態」に入ることで、動けるようになる時も多くありました。

そうなると「治った。もう大丈夫だ」と思い、翌日は会社に出社できると思っていました。

でも、この心理状態は非常に危険です。

治療を遅らせ、病気を悪化させることになるからです。

 

うつ病だと診断されたら、双極性障害だと診断されたら、あなたは病気です

病気は治療しなければなりません。

気合ではなんともなりません。

あなたの苦しみは気のせいではありません。

自分は病気だと認めてください。

認めてから、初めて今後の対策を考えることができます。

仕事は辞めないで

2つ目は「仕事を辞めないで欲しい」ということです。

私がうつ病と診断され、会社の業務に支障が出た時、会社は私を部署移動してくれました。

営業から総務へ移動させればストレスも低くなると考えてのことだったのでしょう。

私のことを精いっぱい考えてくれた対応だったのに、総務へ移動したばかりの時は、雑用をこなす日々に自分の存在意義を考えてばかりの毎日でした。

辞めたいと思う日もありました。

 

実は、自分が病気になって会社に満足にいけなくなり、閑職に配置換えになったり、休職したりすると、自分が役に立っていないと思い「迷惑をかけられない」と会社を辞めてしまう人が時々いらっしゃいます。

 

絶対に辞めないでください。

うつ病や双極性障害になったと伝えたにもかかわらず居場所を与えているということは、あなたが戦力として将来役立つと少なからず会社は認めてくれているのです。

もしかすると、あなたは今、降格や減給になっているかもしれません。

でももし、転職して新天地で働けば、新しい環境の中で、今とは比べ物にならないストレスの中で働くことになります。

そんな中で働いて、もし病気が悪化したら取り返しがつかなくなります。

今、居場所が無いと思っていても、ここが我慢のしどころだとぐっとこらえてください。

仕事に時間が空いているなら、新しいことにチャレンジしてみましょう。

ブログで今の体験談を書くのも良いと思います。

障がい者手帳の取得は就職のため

3つ目は「障がい者手帳の取得は就職のため」ということです。

障がい者手帳は病院から発行された診断書を役所に持って行くことで発行してもらえます。

障がい者手帳を持つと、税金が安くなったり、その地域で採用している補助(バス料金無料など)を受けたり、博物館や美術館などに無料で入館出来たりと、いくつもの恩恵を受けることができます。

また、障がい者手帳を持つと、障がい者採用に応募することができます。

日本の45.5人以上の従業員を抱える民間企業には、障がい者を雇用する義務があります。

このため、一定の規模の企業は定期的に障がい者採用を行います。

私は3級の障がい者手帳を取得しましたが、この障がい者採用に応募するためでした。

年齢を考えると、就職する際の応募の幅を広げておきたいと思ったのです。

このことから、これから就職活動をする人は就職のためのツールと考えて、取得しておいた方が良いかもしれません。

 

一方で良く話題に上がるのが障がい者手帳のデメリットの話です。

私は障がい者手帳を所持することでデメリットを感じたことは無いですが、あえて言えば、手帳を所持することによって名実ともに障がい者になることに、人によっては抵抗があるかもしれません。

もし抵抗がある人は、すぐに就職活動する予定が無ければ、申請する必要は無いと思います。

手帳は自由で良いですが自立支援医療制度はなるはやで申請してくださいね!

うつ病・双極性障害Ⅱ型になったら ー 医療費を抑える方法 ー どうも、saigaです。 今日の記事は、私が何年もお世話になっている自立支援医療制度についてです。 うつ病や双極性障害Ⅱ型などの...

 

以上、うつ病・双極性障害Ⅱ型になった時に意識して欲しい点3つをまとめました。

体調が悪い時は判断が鈍り、勢いで行動してしまったり、冷静に自分を見つめることができないこともあると思います。

うつ病や双極性障害と診断されたら、上記3つを少しでも思い出していただけると幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。