FP3級の資格を取りました
1月23日に受けたFP3級に合格しました。
とりあえず今年の第一目標は達成したなとホッとしています。
凄く難しい資格ではなかったけれど、勉強が必要な資格でした・・・
今回は私がFP3級を目指した経験を踏まえ「初めて人事・総務担当になって、何から始めていいか分からない人」に向けてFP3級取得のススメを書いていきます。
なぜFP3級を取ろうと思ったのか

FP3級の正式名称は「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」と言います。
れっきとした国家資格ですよ。
今回、私がFP3級を取得しようと思った理由は2つあります。
1つ目の理由は、新しい仕事に就くうえで、FP3級が最も適した資格だと思ったからです。
私は双極性障害Ⅱ型のために2年間療養しており、昨年8月から地元の企業に就職しました。
そこでの募集職種は人事・総務。
元々IR業務や広報業務は経験があったので、「やれるかな~」くらいで応募したのですが、小規模の会社ということもあって業務範囲がとにかく広い。
各種資料作りや備品の手配・整備等はもちろん、社員の給与計算や年末調整などの経理業務や、社屋周辺の草刈りや除草剤撒き、植木の手入れまで行います。
要は「会社を良い状態に保つ業務全般」とでも言えば良いでしょうか。
当然、今までの経験ではやったことが無いことがてんこ盛りです。
備品の手配や草刈りは「慣れればなんとかなるかな」と思ったんですが、給料を扱う経理業務に関しては、今まで関わったことが無いので用語から分かりません。
保険や年金・税金などの知識・経験が必要になってきました。
「これは困ったな。勉強しないと。」
そう考えて、人事・総務を学ぶのに良い方法は無いかと探して見つけたのがFP3級という資格でした。
FP3級はいわゆる「お金」に関する知識をつける資格。
保険や年金などの勉強も必要です。
人事・総務の入り口に丁度いいと感じたんですね。
2つ目の理由は「とにかく現状から少しでも前進したい」と思ったから。
前述した通り、私には2年間もブランクがあるので、漠然と仕事をするのではなく、何か達成感のあることをやりたかった。
資格取得は「前進していること」を実感できる直接的な方法だと思ったんですね。
人事・総務担当者はFP3級を取得すべき

実際に取得してみて、自分の考えは間違って無かったと確信しました。
FP3級は人事・総務担当者が最初に目指すべき資格です。
FP3級では、ライフプランの設計や経済・不動産など、お金に関わる知識について一通り学ぶことになりますが、学習の過程で税金や保険・年金など、人事・総務の初歩的な知識を抑えることができるんです。
こんな資格は他に無いでしょう。
まさに人事・総務担当者の入門資格としてうってつけです。
それに、FP3級は難易度がそこまで高く無いのも嬉しいです。
FP3級の合格率は80%を超えることも珍しくありません。
つまり、比較的取得し易い国家資格というわけです。
「前進していること」を実感し易い資格であることは間違いないです。
達成感を味わえるのって、勉強する上でとても重要なことだと思います。
努力が結果として出やすいという点でも、FP3級はおすすめの資格と言えるでしょう。
FP3級は取っても意味ない?
FP3級についてネットで検索すると「取っても意味ない」「転職に全く役に立たない」という意見が多く見られます。
これは半分その通りで、希少性がある資格でもないし(金融系では昇進の条件にされている場合もあってたくさんの人が取っている)、専門性が高い訳でもない。
おそらく履歴書に書いても、それ単体では人事担当者の目を引くものでは無いでしょう。
資格単体での効果を期待するのではなく、実務の中で役立つ知識を養うという目的で取得をすべき資格と言えるでしょう。
FP3級で学ぶ範囲
ここで、FP3級で学ぶ範囲を簡単に書いていきます。
- ライフプランニングと資金計画
- ライフプランニングの考え方や社会保険・公的年金などについて学びます。
ライフプランニングというのは、人生に存在する結婚や育児などの大きな出来事をあらかじめ考慮に入れて、その中でお金をどう使っていくかを考えることです。
特に社会保険や公的年金といった仕組みは人事・総務担当者には直接関わってくることなので、しっかり学びましょう。
- リスクマネジメント
- 生命保険や損害保険など、保険制度全般について学びます。
人生では事故や病気など、様々なアクシデントに見舞われる可能性があります。
そういったアクシデントにあらかじめ備えておく保険を知ることで、人生のリスクを分散する術が学べます。
- 金融資産運用
- マーケット(株式市場)や株式・債券・外貨建て商品などの投資知識を学びます。
投資するための最低知識やマーケット情報について学べるため、プライベートで投資を考えている人にはぴったりのジャンルと言えます。
- タックスプランニング
- 所得税・事業税・住民税など、税金全般の知識を学びます。
ここも人事・総務担当者にとっては知っておかないといけない知識ばかりです。
特に所得税や住民税は社員の給与にダイレクトに関わってくるため、しっかりと学習する必要があります。
- 不動産
- 不動産の見方や取引のルールについて学びます。
総務部門にいると、自社の不動産を扱う人もいらっしゃるでしょう。そういう人にはすぐに役立つ知識が盛りだくさんです。
- 相続・事業継承
- 贈与・相続とそれに関わる法律や税金について学びます。
贈与や相続が誰にどれくらい配分されるのか、どういった節税のための法律があるのかなどが理解できます。
普通に生活していると縁遠いかもしれませんが、ゆくゆくは誰しも関わってくる話題ゆえに、私は興味深く学ぶことができました。
どうでしょうか。
お金に関する知識を中心に、人事・総務に役立つ知識が身につく資格だということが分かると思います。
FP3級取得に向けての勉強法

FP3級は合格率が高く、比較的取得し易い取得だと書きましたが、それでもやはり国家資格。
素人が全く勉強せずに合格できる資格ではありません。
FP3級の合格率が高い理由は、次の3つが挙げられます。
合格率が高い理由① 合格最低点が低めに設定されている
FP3級の合格最低点は60%と、求められる点数が低めに設定されています。
別の経理系の資格である日商簿記の合格最低点が70%であることと比較すると、かなりやさしめに設定されていることが分かります。
このことは、合格率を上げている大きな理由の一つでしょう。
合格率が高い理由② 確率である程度正解できる
FP3級は出題形式が○×問題と3択で構成されており、確率である程度正解できる構造になっています。
つまり、勘で答えても4割程度の得点は狙えるというわけです。
理屈では、あと2割点数を上乗せすれば合格できることになります。
合格率が高い理由③ 受験者は金融関係者が多い
少し前述しましたが、FP3級は金融関係の仕事では昇進の条件にされていることもあり、受験者の中には金融関係の人が多くいらっしゃいます。
そういった方々にとっては、FP3級で学ぶ内容は既に仕事で使っている知識がほとんど。
殆ど勉強しなくても合格は狙えるでしょう。
金融関係の人たちによって、合格率が底上げされている可能性は否定できません。
合格率が高い理由を3つ紹介しましたが、いかがでしょうか。
結論、難しくはないけれど、舐めてかかると落ちる資格ということです。
日常的に金融関係の仕事に携わっている人ならともかく、何も知らない人が勉強せずに受けたら悲惨な結果になるでしょう。
実際にテキストを開けば、簡単では無いことが分かると思います。
※私はテキストを最初に見たとき「これはヤバいな。受かる気がしない。」と思いました。
金融関係の完全素人だった私が取った勉強法は次の通りです。
まず、参考書と問題集をそれぞれ1冊ずつ購入しました。
参考書は「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」、問題集は「みんなが欲しかった!FPの問題集3級」を使用しました。
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両方とも「FP3級を受ける人にはコレ!」と言われるくらい有名な参考書と問題集です。
この参考書・問題集をそれぞれ5回ずつ解く。
これだけです。
凄くシンプルですが、とても効果的な勉強法でした。
最初のころはチンプンカンプンでしたが、勉強が終わった頃にはある程度内容を理解・記憶出来ていました。
つくづく試験勉強って回数なんだなと思います。
最初は分からなくても、回数をこなすことで間違いなく理解は深まっていきます。
こつこつ頑張りましょう!
FP3級の取得を目指した効果
試験後、自己採点した結果は学科・実技ともに7割超。
楽勝ではありませんでしたが、何とか合格点に達することができました。
肝心なFP3級取得の効果はどういうものだったでしょう。
1点明らかに違うのは、明らかに試験勉強前と比べて実務の中で初見の用語が少なくなりました。
仕事をしていても出てくる言葉がなんとなく分かるので、調べて理解するスピードが格段に上がりました。検索スキルが向上したということでしょうね。
あとは、資格を取得したというのはやはり達成感があります。
「自分はやれば出来るんだ」という自信がつきますし、次のステップに進もうという励みにもなりました。
次は9月に実施されるFP2級の取得を目指そうと思います。
今回の記事では、人事・総務担当者に向けてFP3級取得のススメを書きました。
「人事・総務担当になったけど、何から手を付けていいかわからない」という人は、是非FP級を目指してみてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。