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【楽天モバイルはなぜ安いのか】楽天モバイルを使った方がいい人・使わない方がいい人を考えた

saiga
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楽天モバイルって凄く安いですよね。

なんでこんなに安いんだろうと思い、調べてみました。

今日は楽天モバイルが安い背景を知った上で、楽天モバイルを使った方が良い人と使わない方が良いを考えていきます。

たたき売り状態の楽天モバイル

楽天モバイルが発表した新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」が激安です。
先日大手3キャリアが発表した新プランを大幅に下回る金額を提示してきました。

■docomo・au・SoftBankとの料金比較(20GBプラン+国内通話かけ放題)

参照:楽天モバイルホームページ

消費者にとっては嬉しい限りです。
まるで携帯電話料金のたたき売り状態ですね。
これでキャリア間の価格競争は消耗戦の殴り合いの様相を呈してきました。

楽天モバイルはなぜ安い?

携帯電話料金の値下げは菅政権の目玉政策

菅総理は携帯電話料金の値下げを政策の目玉として推進しており、大手3キャリアはそれに従う形で新プランの提供を開始しました。
各社の金額は3,000円程度。
今まで7,000円程度が平均的だったキャリアの携帯電話料金と比較すると、破格の金額であることが分かります。

それぞれのプランは、各社が政府の要望に応えるべく相当頑張った結果だと思われます。

楽天の電話料金は菅政権の政策に応えたかたち?

今回、楽天はそれを更に下回る金額を提示してきました。
新プランでは、データ利用料が月1GB未満なら無料、他社と同等の金額であれば使い放題という格安金額です。

現在取り組んでいる「先着300万人まで1年間無料キャンペーン」や「Rakuten mini 1円キャンペーン」などと合わせて見ると、CEOの三木谷さんはシェアを拡大するためには手段を選ばないようにも見えます。

一見すると、楽天が政府の意向に従って価格競争を3キャリアに仕掛けているようですね。

ですが、そこは一流のビジネスマンの三木谷さんです。
料金を下げるにはそれなりの理由がありそうです。

楽天がどうしても手に入れたいプラチナバンド

電波には周波数というものがあり、使うものによって周波数は異なります。
代表的な周波数の例だと次のようなものがあります。

・コードレス電話機 約1.9GHz
・地デジテレビ放送 約473MHz~707MHz
・東京FM 80MHz
・ニッポン放送 1242kHz

電波は勝手に使ってはいけません。
電波の管理は総務省が行っていて、どの周波数を使うかは総務省に届け出て許可を得る必要があります。
例えばニッポン放送は1242kHzの電波をAMラジオに使うということを総務省に申請して許可を得ているのです。

もちろん、キャリアも電波を扱う以上、申請して許可を得ています。

スマートフォンに使われている周波数は幾つかありますが、中でも最もスマートフォンに適しているとされている周波数は700~900MHzとされています。
この周波数はプラチナバンドと呼ばれており、最初にdocomoが許可を得て、次にau、最後にSoftBankが許可を得ることに成功しました。

しかし、2021年2月現在、楽天はプラチナバンドの使用許可を得ていません。

総務省が昨年12月に開催した「デジタル変革時代の電波政策懇談会」では、楽天から次のような資料が提示されました。

これを見ると、いかに楽天に割り振られた電波が少ないかが分かるでしょう。
少ない武器を手に全力で戦っているのが楽天の現状です。

ではなぜ、プラチナバンドがスマートフォンに最も適していると言われるのか。
それについても電波政策懇談会での楽天の資料に書かれていました。


参照:デジタル変革時代の電波政策懇談会(第2回)説明資料

楽天が割り振られている1.7GHzの電波はビルなどで遮断されて届きにくく、一方でプラチナバンドの電波は曲がったり浸透したりすることで、すみずみまで届きやすいのです。

楽天モバイルが屋内で電波が届かないときがあるというのはこういう理由からなんですね。

ちなみにSoftBankが許可を得たのは2012年のこと。
30代以上の人は昔のSoftBankに繋がりづらかったイメージがあるかと思います。
その大きな理由はプラチナバンドを使えなかったからなんですね。

いくら施設に資金を投入しても、電波そのものが扱えなければ、楽天が他の3キャリアと完全に同質の電波を提供するのは不可能でしょう。

事実、前述の資料ではプラチナバンドを使えなければ、他の3キャリアと同質の通信をユーザーに提供することは難しいと記されています
三木谷さんも新プラン発表会で「プラチナバンドは絶対に必要」と記者に答えています。

楽天は是が非でもプラチナバンドを使えるようにしようと考えているでしょう。
そのためにはプラチナバンドの割り当てを再編する必要があります

SoftBankがプラチナバンドを使用できるようになるまでには、約10年かかりました。
iPhoneを導入して圧倒的な存在感を国内に示し、やっとSoftBankはプラチナバンドを使えるようになったのです。

楽天がプラチナバンドを手に入れるのには、それ相応の存在感をかつてのSoftBankと同じく国内に示す必要があるのでしょう。
今回のなりふり構わない格安施策の数々は、プラチナバンドの再編を政府に認めさせるためと考えられます。

政府の施策に楽天が答えているのではなく、政府の施策を楽天が利用していると考えた方がいいかもしれません。

こんな人は楽天モバイルを利用すべき

楽天モバイルが格安の背景と、繋がりづらい場所がある理由を述べてきました。
その上で、ここからは楽天モバイルを利用すべき人をあげたいと思います。

データ容量を消費しないしほとんど電話も使わない

家や会社にWiFi環境があって、今もほとんどデータ容量を消費していない人は楽天モバイルで十分です。
今なら1年間無料ですし、無料期間が過ぎて申し込んでも3GB以下で抑えれば月額980円で済みます。

電話をほとんど使わないのであれば、屋内で多少圏外になってもWiFi環境があればネットは繋がります。
屋外であれば楽天回線が届かなくても月上限5GBまでパートナー回線が使えるので、大量にデータを使わない人であれば、何ら不便を感じないでしょう。

注意点としては、パートナー回線の提供が順次切られていくということです。
これについては、楽天モバイルとパートナー回線提供者のKDDIの発表に注意しておきましょう。

事前に出来る対策としては、もしも職場で楽天モバイルを使っている同僚がいれば、使い心地を聞いてみるのも良いでしょうね。
その人が職場で繋がるなら、楽天モバイルを使って大丈夫だということになるでしょう。

スマホの機種にお金をかけたくない

私のことを例に上げますと、今は療養中のため、収入がほとんど無い状態です。
なるべくなら出費を抑えたいと考えてました。

ただ、今のスマホがかなり消耗していて、すぐに電源が無くなるんですね。
このままだと使い物にならないと悩んでいました。

そんな時に現れたのが楽天モバイルでした。
楽天モバイルに申し込めばRakuten miniが1円で買える。

これは助かりましたね。

これは私の例ですが、スマホの機種にそこまでお金かけたくないという人は割といるんじゃないでしょうか。
金銭的な理由の他にも、ネット環境はPCやタブレットをメインで利用する人は、何万円もスマホにかけたくないでしょう。

しかもRakuten miniは性能が悪いわけじゃありません。
ドラクエウォークも余裕でできます。

【Rakuten miniでドラクエウォークやってみた】使ってみたらコスパ最強の端末だった件 端末の限界をドラクエウォークで知る スマホはSoftBankのHTC U11を使っているんですが、3年近く使ってい...

機種にこだわりが無いならRakuten miniは超おススメです。

とにかく携帯電話料金を安くしたい

楽天モバイルはとにかく安いです。
なにしろ先着300万名までは1年間無料で使えるキャンペーンを実施中です。

また、キャンペーンが終わっても、4月以降になったら月1GB未満の利用なら引き続き無料です。

携帯電話料金をとにかく安くしたいと考えている人は、検討してみる価値ありです。

こんな人は楽天モバイルを利用しない方がいい

続いて、楽天モバイルを使わない方が良いかもしれない人も考えてみました。

ネットインフラの主軸として利用したい

楽天回線は使い放題で2,980円というのが大きな特徴です。
これは他社と比較すると大きなメリットですが、そもそも楽天回線の地域がまだ広くありません。

もし、ネットインフラをスマートフォンの大容量プラン一本に統一したいと考えている人がいれば、楽天回線サービスエリアから自分の生活圏内を確認しましょう。

生活圏内が「楽天回線エリア」か「楽天回線拡大予定エリア」に含まれていないなら、やめておいた方が良いでしょう。

楽天回線を使えなければパートナー回線を使うことになるので、月上限は5GBに制限されてしまうからです。

しかもパートナー回線は順次切られることが決定しています。

また、プラチナバンドを使えない以上、屋内で電波が届きにくい可能性は今後も否定できません。
※断っておきますが、プラチナバンドが使えない=絶対に屋内に電波が届かないという訳ではありません。

そこも考慮すると、ネットインフラの主軸にするなら、楽天モバイルはやめておいた方が良いかもしれません。

やっぱり楽天モバイルに懐疑的な見方が取れない

楽天モバイルに懐疑的な見方が取れない方は、そもそも今は楽天モバイルを使わない方が良いかもしれません。

もし繋がらないことがあれば、もの凄いストレスになるかもしれないからです。

日本人が自分たちの会社の電波を使える比率を「人口カバー率」と言います。
大手3キャリアは、どの会社も99%の人口カバー率を誇っており、楽天も今夏には96%に達する見込みです。
この数時は当初の総務省の見立てよりも5年も前倒しにした計画となります。
この数時を見ただけでも楽天の本気の底力の凄さが分かります。
それでも、プラチナバンドが使えない以上、他の3キャリアより繋がりづらくなる可能性はやはり否定できません。

そこを少しも許容出来ないなら、他の3キャリアのプランを使った方が良いでしょう。

【まとめ】楽天モバイルを視野に入れる時は自分のスマホスタイルを振り返ろう

以下が本日の記事のまとめです。

・楽天モバイルが安いのは存在感を高めて総務省にプラチナバンド使用を認めさせるため
・普段電話をほとんどしない・スマホデータもあまり使わない人は楽天モバイルを使った方が良い
・生活のネットインフラの主軸としては楽天モバイルは使わない方が良い
・楽天モバイルに懐疑的な見方が取れない人も楽天モバイルを使うのはやめておこう

いずれにしても、一度自分のスマホライフを振り返ったほうが良いでしょう。

どれくらいデータを使うのか、電話はどれくらいしてるのか、通話出来ないことは自分にとってどれくらいのデメリットになるのか。

それらを考えた上で、前述した使った方が良いひとに当てはまるなら、楽天モバイルを利用することをおススメします。

長文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

saiga(@saiganosumika1)がお送りしました。