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【今さら聞けない:5Gってどんなもの?】あらためて5Gのメリット・デメリットを見てみよう

昨年から5Gという言葉が急速に広がっています。
スマートフォンの広告を見ても「4G/5G対応」という言葉が目につき始めました。

でも「具体的にどういうもので、何が変わるの?」ということが分からない人も多いでしょう。

saiga
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今日は5Gとは何か、5Gによってどんなことが出来るようになるのかを見ていきます。

5Gとは何か

5GのGはGeneration(世代)の頭文字を表します。今までに3Gとか4Gという言葉を聞いたことがある人も多いでしょう。3Gはガラケー時代に、4Gはスマホが普及していった過程で良く使われました。

これらは平たく言うと、電波を使った通信速度がこれまでと比べて劇的に変わることを表現した言葉です。数字が大きくなるほど通信速度が速く、通信データ量が大きくなってきました。

3G・4Gとは何が違う?

5Gは3Gや4Gと比べてどれくらい速いのでしょうか。
ソフトバンクのページを見ると、その違いが良く分かります。


引用:[SoftBank 5G]SoftBank 4G、SoftBank 3Gとの違いを教えてください。

最大値の下りの数字だけを見ると、4Gは3Gの440倍、5Gは4Gの約12倍の速度であることが分かります。

これがどれくらいの速さなのか、参考としてYouTubeの動画に推奨されている速度を見てみましょう。

動画の解像度 推奨される持続的な速度
4K 20Mbps
HD 1080p 5Mbps
HD 720p 2.5Mbps
SD 480p 1.1Mbps
SD 360p 0.7Mbps

引用:YouTubeで推奨される持続可能な速度

最も高い解像度である4Kの動画再生に必要とされる速度でも20Mbpsです。1Gbpsは1,000Mbpsですから、そう考えると5Gの最大2Gbpsという速度がいかにとんでもないかお分かりいただけると思います。

5Gが生み出すメリット5つ

ここからは5Gのメリットを5つ見ていきます。

通信全体が高速化できる

5Gでは通信速度と通信容量が劇的に変わります。4Gまではせいぜい動画視聴が限界でしたが、5Gが本格的に普及すれば、スムーズなリアルタイム通信が可能になります。これによってエンターテインメントを始めとした様々なジャンルで革命とも言える変化が起きるでしょう。※詳細はこのあとに述べていきます。

通信の遅延が減少される

通信速度が上がることで期待されているのが、遅延の減少です。今までの通信ではA地点とB地点を結んだ場合、AのアクションがBに伝わるまでにタイムラグが発生しました。もし遅延が減少すれば、コミュニケーションの活性化の他に、工事現場などの精密な作業で利用することが可能になるでしょう。

信頼性の向上による多分野での展開

通信の遅延が解消されれば、無線に対する信頼性が飛躍的に向上します。それによって、人の命に関わる医療や運転技術に使うことが出来るようになります。

多数同時接続が可能になる

大容量の通信が可能になれば、人・モノ・場所を今まで以上に大規模に繋ぐことが可能になるでしょう。あらゆるものを接続してアクション一つで管理することが出来るようになります。

通信コスト削減が期待できる

多数接続が可能になれば、今までの中継地点設置などに使われてきた設備投資が必要無くなるでしょう。それによって、通信コストの削減が期待されています。

5Gを活用して出来る5つのこと

ここからは5つのメリットを活用するとどんなことが出来るようになるかを見ていきます。

医療や運転における遠隔操作

大容量のデータを遅延無くやり取りできれば、遠隔医療や自動運転などに使うことが期待できます。手術や運転は人の命がかかったことであり、コンマ1秒の遅れも許されません。5Gのデータ通信を使えば、例えば手術の場面で医師の動きをリアルタイムでロボットに伝えることができるかもしれません。都心にいながら離島の患者を助けることも夢ではなくなるのです。

遠方との円滑なコミュニケーションの確立

在宅ワークの普及などで急速に拡大しているオンラインミーティングですが、時々音声が途絶えたり、フリーズしたりすることがあります。5Gを使えばタイムラグもフリーズも少なくなり、今よりずっと円滑にコミュニケーションをとることが出来るようになるでしょう。

高精細なライブストリーミングの実現

大容量データの通信が可能になれば、より高精細で美しい映像と音声を遠隔のユーザーに届けることが出来るようになります。今でも映画館を使ったライブストリーミングは行なわれていますが、5Gを使うことでより臨場感のあるライブを全国に同時展開することが可能になるでしょう。

VR技術の多方面での活用

5Gによって更なる発展が望まれているのがVR(仮想現実)技術です。VRと言えばエンターテインメント分野で使われるのが一般的です。この先5Gを使い大容量データをリアルタイムでやり取りすることで、手術やリハビリの現場など、医療分野でのVR活用が期待されています。

スマートホームの実現

5G技術が確立されれば、IoT(Internet of things)の考え方がますます促進されていくでしょう。住居においても、いわゆるスマートホームがスタンダードになっていくでしょう。電灯やテレビをアクション一つで点けたり消したりすることはもちろん、屋外にいながら家の中の家電の確認が出来るようになるかもしれませんね。

5Gのデメリット5つ

ここまで5G技術がもたらすメリットをお伝えしてきましたが、残念ながらデメリットもあります。ここからは5Gによって発生するデメリットについて述べていきます。

情報漏洩の危険性が高くなる

扱う情報の量が多くなるので、当然情報漏洩の危険性は高まります。情報漏洩はIT社会において個人・企業を問わず常に周りに存在するリスクです。5Gになれば更に情報漏洩に対する対策が必要になるでしょう。

サイバー攻撃のリスクが増加する

情報漏洩と合わせて心配されているのがサイバー攻撃です。通信する情報量が大きくなれば、それに比例してサイバー攻撃の規模も増大するでしょう。企業のシステムがハッキングされたニュースが世間を騒がせる現在、情報漏洩と合わせてサイバー攻撃にますます対策が必要となることは間違いありません。

コストの増加

メリットの5つ目で通信コストの削減をメリットとしてあげましたが、一方で情報漏洩やハッキングなどに対するセキュリティコストは増加するでしょう。また、業種によっては新たな設備投資など、投資コストが増加するかもしれません。

対応端末が少ない

5Gの対応端末はまだまだ少なく、これから製品が販売されていく予定です。端末や専用機器の中には高価なものも多く、場合によっては5G機器の普及が原因で、個人や企業間において様々な格差が生まれるかもしれません。

人体への影響

5Gを使えば今以上の大量の電波が世界中を飛び交うため、一部で人体への影響が懸念されています。現時点で医学的な根拠は立証されていませんが、万が一に備えてそちらの情報には注意を払っておくべきでしょう。

国内4キャリアの5G進捗状況はこちら

ここからは主要4キャリアの5G進捗状況を見ていきます。
なお、周波数の記載がありますが、電波や周波数については以下の記事で解説していますのでよろしければご覧ください。

DoCoMo

5Gの周波数として3.7帯・4.5帯及び28GHz帯が割り振られています。5Gの普及を急ピッチで進めており、人口カバー率を2022年3月末には55%、2023年70%にすることを目指しています。

au

5Gの周波数として3.7GHz帯と28GHz帯が割り振られています。2021年末までに5Gの人口カバー率90%を目指すと言っていますが、実体は4Gの電波を一部転用する予定のため、表記が5Gになっても速度の向上は見込めない可能性があります。

SoftBank

5Gの周波数として3.7GHz帯と28GHz帯が割り振られています。2021年2月15日から4Gの電波を転用した5Gサービスを開始しましたが、auと同様、速度の向上が見込めるかどうかは分かりません。名前が5Gというだけで、4Gと同じ速度しか出ない可能性もあります。

楽天モバイル

最も新興のキャリアである楽天モバイルには、5Gの周波数としてau・SoftBankと同様に3.7GHz帯と28GHz帯が割り振られました。2020年9月から5Gサービスを開始しています。楽天は現在、4Gの基地局を急ピッチで立てているため、5Gまで手が回るのはもう少し先になるでしょう。都心にある5Gスポットで速度計測をしたところ、速度は他社に劣らないようです。これからに期待ですね。

まとめ

以下が今回の記事のまとめになります。

・5Gは次世代の通信速度を表した言葉でGはGenerationの頭文字
・5Gは3Gや4Gと比較して通信速度・通信データ量が飛躍的にアップ
・通信速度や通信データ量がアップしたことで多分野での活用が期待される
・通信速度や通信データ量がアップしたことで情報漏洩などの危険もある
・5G通信が本格化するのは最速で2年先か

auやSoftBankは5Gの人口カバー率を上げるように急いでいますが、4G回線を使っているので本来の5Gの速度には及ばないでしょう。DoCoMoの計画が正しいと考えると、5G通信が本格化するのは最速で2年先と考えられます。

それまでの間、5G関係の製品が続々と発表されていくでしょう。
それらを調べるのも楽しいかもしれませんね。

saiga(@saiganosumika1)がお送りしました。