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民放キー局5社の業績を比べてみた

各社不調の決算結果

民放キー局5社の2021年3月期の第二四半期の業績が出揃いました。

今回はコロナウィルスの影響が決算に如実に現れましたね。

テレビ東京を除いて4社が減収減益となってしまいました。

■民放キー局5社収益(連結)
(単位:百万円) 売上 営業利益 経常利益 親会社株主に帰属する四半期純利益
フジ・メディア・ホールディングス 246,868 4,847 9,480 5,417
日本テレビホールディングス 174,478

9,119

11,199 △5,656
TBSホールディングス 149,388 4,522 9,764 5,944
テレビ朝日ホールディングス 118,026 2,317 4,272 2,837
テレビ東京ホールディングス 64,332 2,009 2,151 1,056

■民放キー局5社収益(単体)
(単位:百万円) 売上 営業利益 営業利益率 経常利益 四半期純利益
フジテレビ 100,624 103 0.1% 279 42
日本テレビ 128,338 9,154 7.1% 11,446 14,488
TBS 85,394 △361 -0.4% 1,212 270
テレビ朝日 95,967 1,305 1.4% 非公表 非公表
テレビ東京 46,688 1,044 2.2% 非公表 非公表

連結の業績について

日本テレビホールディングスの業績が極端に悪いのは、スポーツジムを経営している傘下の(株)ティップネスの業績が極端に悪かったためです(純損失10,129百万円)。

コロナ不況の影響をまともに受けた状況になってしまいました。

テレビ東京ホールディングスは5社の中で唯一、連結の利益率が前年同期比と比較して向上しています。

これは、巣ごもり需要によって系列のBS放送やテレビ通販事業などが好調に推移したとのことです。

単体の業績について

一方で各テレビ局単体の業績を見ると、日本テレビの営業利益率が7.1%と、他社に比べて突出していることがわかります。

テレビ朝日とテレビ東京は自社の利益がグループ会社の営業利益の約半分を占めており、テレビがグループ事業の軸であることをうかがわせます。

それに対し、利益率が振るわなかったのはフジテレビとTBSです。

特にTBSは赤字を計上してしまいました。

実はTBSが連結で黒字なのは、不動産の利益によるところがかなり大きいです。

■TBSホールディングス 連結セグメント実績
(単位:百万円) 外部売上 営業利益
メディア・コンテンツ 115,778 240
ライフスタイル 25,711 134
不動産・その他 7,897 4,146
連結 149,388 4,522

上記の連結セグメント実績を見ると、全体の9割以上を「不動産・その他」が占めていることがわかります。

不動産の黒字分がTBSの赤字を補ってくれた形となりました。

各社動画配信サービスに投資

テレビが見られなくなったと言われて久しいですが、地上波以外への取り組みも各社盛んになってきています。

動画配信サービスへの出資もその一つです。

■各社取り組んでいる動画配信サービス
フジテレビ TVer、FOD
日本テレビ TVer、日テレオンデマンド
TBS TVer、Paravi、TBS FREE
テレビ朝日 TVer、テレ朝動画、TERASA
テレビ東京 TVer、Paravi、ネットもテレ東

各社見逃し配信が中心ですが、少しずつオリジナル動画を配信するサービスも増えてきています。

特にTVer(ティーバー)には5社それぞれが17.90%ずつ出資しており、5社全体の出資比率が89.5%となっています。

インターネット配信への本気度が分かりますね。

テレビは長年、日本のエンターテインメントのトップを担ってきました。

「人を楽しませる」ノウハウは間違いなくこの5社に凝縮されていると思います。

これからの各社の展開に期待ですね。