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【国内主要ASPの運営企業4社の業績を比較】現金の状況にも注目してみる

こんにちは、saigaです。

私は2007年から9年間、インターネット広告会社に勤務していました。

これだけ長い期間業界にいると、入社時とは周囲の状況が激変します。

凄く勢いがあった会社が潰れたり、逆に聞いたこと無かった会社が上場したり。

移り変わりの激しい業界にいるうちに、企業の決算情報では売上や利益よりも「現金及び預金」の残高と「純現金総資産比率(総資産に対する現金及び預金が占める割合)」に注目するようになりました。

お金があれば、とりあえず企業活動が続けられるということが分かったからです。

 

今回はブログを書いている人には馴染みが深いASPを、業績とこの純現金総資産比率の点から比較してみようと思います。

「このASPは当面事業継続はできそうだから安心して利用しよう」ということを見ておこうということですね。

 

今回業績を調べたのは株式会社ファンコミュニケーションズ、バリューコマース株式会社、株式会社アドウェイズ、株式会社インタースペースの4社です。

いずれも国内では主要ASPといえるところだと思います。

それではまいります。

 

株式会社ファンコミュニケーションズ(運用ASP:A8.net)

株式会社ファンコミュニケーションズの運用ASPは「A8.net」。

言わずと知れたASPの代表格です。

一番最初に知ったASPがA8.netという方も多いと思います。

運用会社の株式会社ファンコミュニケーションズの業績(2020年12月期)は次のようになっています。

■四半期業績

(単位:百万円) 第3四半期 第2四半期 四半期業績 四半期利益率
売上高 22,808 15,436 7,372
営業利益 2,327 1,723 604 8.2%
経常利益 2,463 1,866 597 8.1%
親会社株主に帰属する 四半期純利益 1,643 1,243 400 5.4%
直近の四半期業績 - 前四半期業績 = 四半期業績 として算出(つまり、直近3か月分の業績の概算が四半期業績)※他の表の見方もこれに準じます

■ASPが属する事業の売上(※ASPの売上だけとは限りません)

(単位:千円) 第3四半期 第2四半期 四半期業績
CPAソリューション事業 売上高 17,557,932 11,673,472 5,884,460

■現金の状況

現金及び預金(単位:千円) 総資産(単位:千円) 純現金総資産比率
18,503,406 25,718,212 71.95%

とりあえず純現金総資産比率がめちゃめちゃ高いです。

あまりの高さに財務諸表を何度も見返しましたけど間違いない。

凄い健全経営です。

A8.netが含まれるCPAソリューション事業が全体の売上の約8割を占めていて、これからもアフィリエイトに力を入れていくことが伺えます。

これからも安心して広告を利用できそうです。

我々にとってありがたい存在ですね。

 

バリューコマース株式会社(運用ASP:バリューコマース アフィリエイト)

次に業績を上げるのはバリューコマース株式会社です。

運用しているASPはバリューコマース アフィリエイト

バリューコマースは昔からPCのアフィリエイトを取り扱う老舗ASPなので、ブロガーやアフィリエイターの皆さんには馴染みがあるASPだと思います。

以下がバリューコマースの業績(2020年12月期)です。

■四半期業績

(単位:百万円) 第3四半期 第2四半期 四半期業績 四半期利益率
売上高 21,168 14,524 6,644
営業利益 4,435 2,984 1,451 21.8%
経常利益 4,489 3,034 1,455 21.9%
親会社株主に帰属する 四半期純利益 3,067 2,039 1,028 15.5%

■ASPが属する事業の売上(※ASPの売上だけとは限りません)

(単位:千円) 第3四半期 第2四半期 四半期業績
マーケティングソリューション事業 売上高 11,069,416 7,959,235 3,110,181
マーケティングソリューション事業 セグメント利益 1,931,258 1,403,574 527,684

■現金の状況

現金及び預金(単位:千円) 総資産(単位:千円) 純現金総資産比率
9,070,600 19,243,062 47.14%

純現金総資産比率の高さはもちろん、もう一つ目が行くのは利益率の高さですね。

ASPが属するマーケティングソリューション事業だけだと利益率は約17%なので、他の事業が好調なんだと思います。

利益率だけ見るとファンコミュニケーションズ以上の健全経営といえるでしょう。

バリューコマース アフィリエイトはEC系が特に強いASPです。

今後も積極的に利用していくべきASPの1つだと思います。

 

株式会社アドウェイズ(運用ASP:JANet・Smart-C)

株式会社アドウェイズはもともとモバイルのアフィリエイト広告を得意としていた会社です。

運用ASPはJANet(PC)Smart-C(モバイル)の2つです。

以下がアドウェイズの業績(2021年3月期)となります。

■四半期業績

(単位:百万円) 第2四半期 第1四半期 四半期業績 四半期利益率
売上高 21,492 10,003 11,489
営業利益 682 189 493 4.3%
経常利益 866 229 637 5.5%
親会社株主に帰属する 四半期純利益 591 178 413 3.6%

■ASPが属する事業の売上(※ASPの売上だけとは限りません)

(単位:千円) 第2四半期 第1四半期 四半期業績
スマートフォン向け広告売上高 11,765,642 5,306,850 6,458,792
PC向け広告売上高 7,075,376 3,629,133 3,446,243

■現金の状況

現金及び預金(千円) 総資産(千円) 純現金総資産比率
11,361,165 20,474,440 55.49%

アドウェイズは利益率の低さが気になるものの、純現金総資産比率はかなり高めの企業です。

また、アドウェイズの注目すべき点は売上高ですね。

PCとスマートフォンの両方の売上高を合わせると、国内トップの規模のASPと言えるでしょう。

特にスマートフォンのメディアやブログ運営に力を入れたい方にとっては外せない会社だと思います。

先日東証一部に市場変更しましたし、今後ますます期待できる企業です。

 

株式会社インタースペース(運用ASP:アクセストレード)

最後に決算状況を上げるのは株式会社インタースペースです。

ASPはアクセストレードを運用しています。

ここもアドウェイズ同様、モバイルのアフィリエイト広告を得意としています。

以下がインタースペースの業績(2020年9月期)となります。

■四半期業績

(単位:百万円) 第4四半期 第3四半期 四半期業績 四半期利益率
売上高 24,880 19,262 5,618
営業利益 452 445 7 0.1%
経常利益 485 436 49 0.9%
親会社株主に帰属する 四半期純利益 258 243 15 0.3%

■ASPが属する事業の売上(※ASPの売上だけとは限りません)

(単位:千円) 第4四半期 第3四半期 四半期業績
インターネット広告 23,700,633 18,444,201 5,256,432

■現金の状況

現金及び預金(千円) 総資産(千円) 純現金総資産比率
4,348,771 9,239,410 47.07%

インタースペースは売り上げとしては他の3社に匹敵するのですが、いつも気になるのは利益率の低さです。

今回の4社の中では唯一新興市場のマザーズに上場している会社で、イケイケドンドンのベンチャー気質が強いのかもしれません。

もちろん赤信号の業績では無いので、ASPとして利用するのには問題無いと思います。

モバイルのEC系に強かったと思うので、気になる人はチェックしてみましょう。

 


国内ASP主要4社の業績を比較してみました。

調べてみて4社とも純現金総資産比率が非常に高いのに驚いてます。

どの会社も当面の経営に問題は無さそうです。

これからも各社の得意分野に合わせてASPを利用していきましょう。

 ■各ASPの得意分野

 A8.net・・・全般(PC)
 バリューコマースアフィリエイト・・・EC(PC)
 Smart-C・・・全般(スマートフォン)
 アクセストレード・・・EC(スマートフォン)
 ※saiga調べ

 

それでは今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。